なっちゃんは、頭を押さえた。

「ちょっと、ひより。急に立ち止まらないでよ。」

「あ、ごめん・・・。」

わたしは、なっちゃんを見る。

「・・・。」

わたしは、胸の前で拳を握った。

「ん?」

なっちゃんは、ニヤニヤした顔でわたしの顔をのぞきこんだ。

「ぷぷぷ・・・ひよりは、分かりやすいなぁ・・・。」

なっちゃんは、口に手を当てて言う。

「わ、分かりやすいって・・・??」

わたしは、首を傾げる。

「ひよりは、夏休みになったことが嬉しいのを隠しきれないんでしょ?」

「そ、そんなことないよっ・・・。」

わたしは、あわてて手を振る。

「もうっ、隠さなくていいって!」