ガチャ…}
暗くて静かな家。
ただいま、なんて言わない…
寂しくなるだけだから。
「………」
俊は帰り道何もしゃべらなかった。
何も……
軽蔑なんてとっくにされてるはず。
「好きだよ……か。」
あたしは中学の時の写真を手にとった。
そこにはあたしと俊、それと親友だった子。
「………」
「俊……しゅん……‼︎」
俊の首に腕を回す親友。
親友にキスする俊。
裏切られた気がした。
目の前で2人は寝たんだ。
俊はあたしに好きだって言ったのに
あたしの親友と寝た。
寝れれば誰でもいいんだ…
「…」
2人を見てから私は誰とでも寝るようになった。
快楽だけを求めた。
誰でもいい。
見た目さえ良ければ私は誰とでも寝る。
もう私は汚れきってる。
後戻りできない。
あたしは……堕ちたんだから。