こんなにも脆く崩れるものだったのか。
そう思ったのはひとときで、やっぱり離れることはできないのだと知った。
もういっそのこと離れてしまえば楽になれるはずなのだ。それをしないあの人のことを、私は世界で一番嫌いで、世界で一番愛してる。

きっといま、他人から見たら私達は茶番劇をしているようにみえるのだろう。
私はそれを気にしないから、付き合ってることを公言できるし、何が起ころうと問題はないけど、Tは嫌らしい。
付き合っていることを隠している。
プライドが高くて案外しっかりしてるもんだから、もしいろんなことがばれて……って思ったら、他人の目が気になるのも仕方がない。

まぁこれが私を、…私達を狂わせる一番の原因なのだがね。

こんな茶番劇を最後まで見てくださる方がいたら幸いです。