「いや、いいんじゃないか?
   行き先の無い娘さんなんだから、な?歳」

低いけど優しいお父さんのような声の人が
どうやら説得してくれているようだ。

「いくら女でも素性も分からない奴を
    預かるなんておかしいだろ」

溜息混じりに話す男。


「仕方ないでしょ!倒れてたんだよ?
   土方さんはほっとけって言うの?」

沖田は必死になって叫ぶ。

「...じゃあ屯所が荒らされたりしたら「そんなこと彼女はしないよ!」

土方の言葉を遮る沖田。

部屋にはピリピリした空気が流れる。

「やめないか、二人共...」

「近藤さんは許可するのか?」

土方は男に問う。