「...........!!」

カバッと起き上がると一人の男が
目を見開く。

「.....だ、大丈夫?」



「..........え、」


...え?

私の顔を覗き込んだ男は
首を傾げている。


傾げたいのは私...


男は着物、腰には刀...行き交う人は...


「どこ...ここ」


媛宮 実...十六歳。



どうやら居てはいけない所に来たようです。