「彼女は何で屯所にいるんだい?」
不思議そうに首を傾げる。

「....総司が拾って来たんだと。
    倒れてたそうだ。」

意地悪そうに私を見る土方。


「えぇ?大丈夫かい、えっと......」

言葉に詰まる山南さん。
きっと私の名前を知らないからだろう。

「媛宮 実です...」

頭を下げる。

「媛宮くんか。
    僕は山南 敬介です」

よろしくね、と手を差し出す。


「止めろ...山南さん」

土方さんは山南さんの手を掴む。




「馴れ合うな...」