「いや、つうかさ、
2年メインの合コンに混ざると、
ひとつ年上つうだけで
無条件にモテんだよな。
役得、役得っ!」
そんなお兄ちゃんを
上目遣いでにらみつける。
「ふーん…
合コンねっ!
私には厳しくしておいて、自分は合コンね!
私には危ないから
カラオケも行っちゃだめーって言うのに、
合コンねっ!!
ヘーーッ!! お兄ちゃんのタラシっ!」
「ち、違うよ、大事なことだろ、
友達づきあいもさっ!」
「へーっ、じゃ、私も友達づきあいで
合コン行こうかなっ」
「だめ、モモは絶対ダメっ!
そんなの許さないからなっ」
「行かないよ、そんなところっ!
でも、お兄ちゃん言ってること
めちゃくちゃだよっ!」
玄関でお兄ちゃんとにらみ合っていると
急に真面目な顔になったお兄ちゃんが
まっすぐに私を見つめた。
「お前が合コンなんて、
蒼介が絶対に許さないだろ…」
「お兄ちゃんじゃないもんっ。
行かないよ、そんなところっ!」
「あのストーカーの時はさ、
蒼介怒らせるとマジで怖ぇ……
くらいにしか思ってなかったけど
今思えば、よほどお前のことが
好きなんだろうなって思うよ。
あいつ、モモとつきあうようになって
すげぇ変わったじゃん。
ちゃんと学校行くようになって、
予備校まで通うようになってさ。
ま、親父に認めて欲しいってのも
あるんだろうけど、
それだけじゃないよな。
あいつは真剣にモモとのこと
考えてるんだと思う。
だから、
あんまり余計なこと考えない
で信じてやれば?」
お兄ちゃん……
優しいその言葉に
胸が暖かくなる。
「むしろ、蒼介の悪い噂とか黒い話、
一番知ってるの俺だから
この際、全部話してやろうか?
そしたら、明日にでも
お前ら、別れることになるかもな。くくっ」
そう言って
小さく笑いながら
お兄ちゃんは靴を履いた。
「お兄ちゃんがなにをしたいのか
なんだかよくわからなくなってきたけど…
……でも、ありがとう。
その2年生の人のことも
本当にありがとう。」
「あ、別に蒼介とつきあうことに
賛成してるわけでは、全然ないから。
日々、あいつの背中に、
モモと別れろ、モモと別れろって
念を送ってるしな。」
「お兄ちゃん…念とか…怖いから
やめて…」
と、ふとお兄ちゃんが
なにかを思い出したように振り返った。
2年メインの合コンに混ざると、
ひとつ年上つうだけで
無条件にモテんだよな。
役得、役得っ!」
そんなお兄ちゃんを
上目遣いでにらみつける。
「ふーん…
合コンねっ!
私には厳しくしておいて、自分は合コンね!
私には危ないから
カラオケも行っちゃだめーって言うのに、
合コンねっ!!
ヘーーッ!! お兄ちゃんのタラシっ!」
「ち、違うよ、大事なことだろ、
友達づきあいもさっ!」
「へーっ、じゃ、私も友達づきあいで
合コン行こうかなっ」
「だめ、モモは絶対ダメっ!
そんなの許さないからなっ」
「行かないよ、そんなところっ!
でも、お兄ちゃん言ってること
めちゃくちゃだよっ!」
玄関でお兄ちゃんとにらみ合っていると
急に真面目な顔になったお兄ちゃんが
まっすぐに私を見つめた。
「お前が合コンなんて、
蒼介が絶対に許さないだろ…」
「お兄ちゃんじゃないもんっ。
行かないよ、そんなところっ!」
「あのストーカーの時はさ、
蒼介怒らせるとマジで怖ぇ……
くらいにしか思ってなかったけど
今思えば、よほどお前のことが
好きなんだろうなって思うよ。
あいつ、モモとつきあうようになって
すげぇ変わったじゃん。
ちゃんと学校行くようになって、
予備校まで通うようになってさ。
ま、親父に認めて欲しいってのも
あるんだろうけど、
それだけじゃないよな。
あいつは真剣にモモとのこと
考えてるんだと思う。
だから、
あんまり余計なこと考えない
で信じてやれば?」
お兄ちゃん……
優しいその言葉に
胸が暖かくなる。
「むしろ、蒼介の悪い噂とか黒い話、
一番知ってるの俺だから
この際、全部話してやろうか?
そしたら、明日にでも
お前ら、別れることになるかもな。くくっ」
そう言って
小さく笑いながら
お兄ちゃんは靴を履いた。
「お兄ちゃんがなにをしたいのか
なんだかよくわからなくなってきたけど…
……でも、ありがとう。
その2年生の人のことも
本当にありがとう。」
「あ、別に蒼介とつきあうことに
賛成してるわけでは、全然ないから。
日々、あいつの背中に、
モモと別れろ、モモと別れろって
念を送ってるしな。」
「お兄ちゃん…念とか…怖いから
やめて…」
と、ふとお兄ちゃんが
なにかを思い出したように振り返った。