「和子…?」
ぽんっ
來世は優しく微笑みながら私の頭の上に軽く手をのせる。
「和子のAnswerはきっと“見えない”でしょう?」
來世の問いに私は俯きながらコクリと頷く。
そしたら、來世はふはっと笑い声を漏らした。
「そんなわけないじゃん。
お互いがお互いを好きだったら、それは釣り合ってるって事だと僕は思うな。
しかも、和子は眼鏡を外したら、かなりの美人さんだよ?
だから、大丈夫。
自身をもって告りな。」
かちゃ
静かに私の眼鏡を來世が外す。
「大丈夫、とっても可愛い。」
私はど近眼すぎて來世の顔もぼやけているが、きっと微笑んでいるのだろう。
でも…。