朝か…もう朝になったか。

窓から嫌という程の陽射しが俺の顔を照ら

して心地良い睡眠を妨げた。

「二度寝開始~」

と呟くと同時に部屋のドアが勢いよく開け

られて胸ぐらを掴まれた。

「おーい、リッド起きろー!あーさーだー

ぞー」

「勘弁してくれよ夜通し歩いて来たんだ

ぞ」

寝ぼけ眼で俺を起こしに来た宿屋のオー

ナーでもあり、幼なじみのグレンに訴え

た。

「ギルドに行くんだろ?前のドラゴンと契

約を解消したから新しいドラゴンと契約し

に行くって言ってたけど、良いドラゴン横

取りされても知らねえぞ」