「クレスタ副団長、その辺でお止め下さ

い。今はリストーネに一刻も早く入国して

状況を把握しなければならないと思います

が」

アルディオが副団長…世も末かも知れん。

言われて俺の手をアルディオは離した。

「すまん、ディオス。俺とした事が…我を

忘れてとんだ失態だな」

この変わり様が怖すぎる。部下に対する態

度は普通なんだろうが、俺と二人きりに

なったらさっきの態度に戻るのか!?

だったら恐ろしすぎるぞ

「ここでいつまでも待ちぼうけをくらって

いても仕方ない。事後報告になるが、瞬間

移動(ワープ)で入国する」

アルディオの言葉に俺はすぐに反応した。

「俺も一緒に連れて行ってくれないか?」