カウント・ダウンのレビュー一覧
平均評価星数
5.0
2009/09/08 10:58
投稿者:
香純
さん
ゼロの向こうを確かめに行こう
たまに、訳のわかんない気持ちになることがある。 何かに突き当たったわけでもないのに、虚無感に襲われたり、漠然と寂しくなったり、泣き出したいほど悲しくなったり。 この小説が、その答えをくれたような気がした。 儚く、脆く、ひとりじゃぐらついて立っていられないような… そんな人間の弱さと。 大切なひとを想うときの、強く、優しい… そんな人間の強さとが。 ぎっしり詰まった、小説です。 泣いたり笑ったり、忙しい小説です。 私の感情が、忙しく動いてしまいました。 あっち行ったりこっち行ったり。 純粋に、大好きです。
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2008/10/26 21:54
投稿者:
笑夜
さん
心地よい転がる言葉
どんな作品にも与えられるイメージがある。 この短い章にさらりと振りまかれたエッセンスが堪らなく感性をくすぐる。 軽快なリズムで綴られた本作のイメージは何故か“木漏れ日” 明暗こそあれ、そこには闇も眩しさもない。 心地良く柔らかい“温度”が脳に優しい。 見え隠れする心理の妙に頭を小刻みに揺らされる事も、この場合この上ない癒やしを与えてくれる。 大人の感覚は奥が深くて微妙なのですよ。 カウントダウンの“さき”にあるもの。 大切な物のような気がする。
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