母ちゃん。
今俺が書いてるこの手紙、世間じゃ「弔辞」って言うんだってね。
ホントはもっとデカい葬式で会社のエライさんなんかがするもんらしいけどさ。
伝えたい事がまだ山ほどあったのに、って泣いてばかりいる俺にさ、父ちゃんがこう言い出したんだ。
そうだ、父ちゃんとお前二人きりの葬式だけど、弔辞ってやつしてやろうぜ、って。
母ちゃん変わった事好きで、泣き上戸の笑い上戸だから、弔辞なんかしてやったら喜んだ上に泣いたり笑ったり大変だぜ?
なァ、笑って送ってやろうや…
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