「何」
2つに折られた紙を広げると
"joker-城多7丁目。
0***―**―****"と書かれていた。

「光羽のバイト先の喫茶店よ。
行ってみたら?」


光羽の...バイト先.......か。

「あぁ。サンキュな」
俺は紙をポケットの中に入れた。


「光羽に拒絶されても
落ち込まないでよ?面倒だから」

拒絶........

される.....だろうな。



光羽に......いゃ、獅季にも...か。


俺はバイクの鍵片手に
金を机に置いた。

「......あら」

「払っといて。
じゃぁ、あんがとな。」

「頑張ってねー」


手をヒラヒラ振っている。

頑張ってなんて思ってないくせに。