「あっれぇ?
いい雰囲気ね、まさか....?」

マスターが嬉しそうに
ニヤッと笑った。

「あ、はい」
獅季が頷く。

「本当に!?
まさか水族館のおかげ!!?」

「はい。
ありがとうございました。」
頭を下げる獅季。

私も頭を下げる。

「嬉しい!!
おめでとう、何かお祝いしなきゃ」

「マスター!?そ、そんな...」

「悪いですよ」
スキップするマスターを
私と獅季が止める。


「何言ってるの?
おめでたい事じゃなーい!」

"何か考えとくね!"と
マスターはキッチンに戻った。


「何か悪いね」
私と獅季はお互いを見合わせた。