「あの…沖田さんは大丈夫ですか?」
「あぁ、本人は唯の疲れだから医者は要らないと言っているんだが。一度医者に見てもらった方が良いかもしれん。あいつならそこの蔵に居るだろう」
「ありがとう御座います」
(あの時…沖田さん苦しそうだった。疲れで血を吐いたりするのかな。。。)
私は蔵の戸を開け、中に座り込んでいる沖田さんを見つけた。
鼻をすすり、泣いているのか……解らないけど声をかけてみる。
「沖田さん、大丈夫ですか、、」
「来ないで」
「えっ」
「あ、いや。血、ついちゃうし」
沖田さんは待ったと云う風に、かたてを広げた。
「良いですよ。ほら、私も血まみれですし」
「僕がだめなんです。…こんな顔、あんずちゃんには見せたくない」
「話、聴きますよ?」