「みたらしで」


「オッケー、お姉さんみたらし5本とあんこ20本!」


(ぇえ!!沖田さんどんだけ食べるの!)

びっくり!
茶屋のお姉さんもびっくりするような食いっぷり。

「沖田さん、あと三本もどうぞ」



「ありがと!遠慮なく!」

そう言って私のぶんの団子をぺろりとたいらげ
た沖田さんはと言いますと...。


「お姉さんあと十本あんこで!」



(まだ食べるのか!!)
沖田さんは甘い物は別腹だというように
次から次へと団子を頼んでいく。



計110本。

すごい、すごいとしか言いようが無い。
お金もけっこう....
と思っていたのだが先程斎藤さんといた浪士が歩み寄ってきて


「沖田さん!お金は払いますよ!いつもお世話になってますから!給料もはいったんで」



そう言うとチャリンとこの時代で言う小判?
みたいなものがイスに置かれた。



「いいんですか!ありがとうございます!」


沖田さんは満面の笑みでお礼をいうと。


「帰りましょうか」


と一言。



「良く食べますね」



「甘いものは別腹っていうよね!」