「全く無愛想な奴だな。けど腕は良いんだぜ。さっ!あんずさん今日はつかれただろう?ゆっくりやすみな」


「はい」


(でも、何処で?)




ガバッ!




「わっ!」



「僕の部屋で良かったら来ます?」


また突然後ろから沖田さんに抱き締められた。


「沖田!抜け駆け禁止!!」


藤堂さんが立ち上がる。





「あの、空いている部屋とかないんですか?」



「あいにく浪士たちでいっぱいでな」


(そうなんだ。うーーん。)



私が悩んでいると追い打ちをかけるように



「ここはあんずさんが決めてくれ。無論俺でもいい。」



永倉さんの言葉で一気に視線が私に集中した。




「えっ。」



(え、えーっと、土方さんは怖そうだし、ねぞうがきになる。沖田さんは何となく危険な香りが。原田さんと藤堂さんに関しては祭りとか変な方向に行きそうだし。永倉さんは優しすぎて気まずくなりそう。あとは.....。)



悩みに悩んだ結果

思い切って指を指した

その方向には.....。