「てめぇ!耳がねぇのか!」




まずそれだ!コイツのその老体のような遠い耳が問題だろ!





「あ。すみません。」






(ぜってぇ反省てねぇ!)


俺は頭を搔き、ため息をつく。

落ち着け ......俺。





「何であんなとこに寝てたんだよ、.....チッ、お前が邪魔をしなければ逃さずにその場で切っていたのに」




「あの、ここは何処?」



.....。





(はぁぁぁぁぁぁん!?なんなんだコイツ!問うてんのはこっちだよっ!!頭イッたか!?)





「本当に分かんないから聞いてんじゃん!」




(はぁぁ....。俺の問いは?無視かよ。やっと本性出したってか?
女って怖え。)