翔~
「翔、どうしたの?何かあった?」
と優歌が聞いてくる。いつもこいつは、気づいてくれるんだな。でも
「なんでもない。」
こんなことしか言えない。
「そっか。何かあったら言ってね。」
何でお前は優しいんだ。甘えそうになっちまう。お前には感謝してるんだ。
優歌~
いつも同じ答え「なんでもない。」これだけ。でも今日は明らかに変だ。どうしたの?机は蹴るし、物投げるし。いつもは言ったら直してくれるのに。聞いて上げたいよ。まだ待つよ。翔が話してくれるまで。
俺にとって優歌は、姉ちゃん見たいに俺の面倒見てくれる。でも幼なじみなりの安心感もくれるんだ。あいつには感謝しきれねー。
あの日から・・・。ずっとありがとう。
俺の中でお前はもう、一人の女として見てるんだと思う。



そうあいつが好きだ。
俺の親は小学3年の時、離婚した。母さんも、あんだけ俺に離れない。と言ったのに父さんは母さんに暴力をふった、らしい。俺は何も知らないままに離れた父さん。もう心が限界だった。その時、優歌が隣にいたんだ。
でも、この日から俺は、ひとを簡単に信じなくなった。あいつは俺に気を使ってくれてる多分。話す時も、家の話しはしないし、学校で機嫌が悪いと学校の話はしないんだ。でもその2年後。母親が、同級生の親で、離婚した父親のほうと付き合い出した。同級生が、父親に会いに来たとき、これを見てしまい泣いたらしい。
この時、俺は、思った。もう人と付き合えない。傷つけてしまうから。そう思った。でも、優歌は、俺が責められたとき皆に言ったんだ
「翔の親がしたこと、どうして翔が責められるの?どうして?翔は悪くない!!」
と泣きながら言ったんだ。それと、謝れって言ってたんだ。そのあと、皆が謝りに来たんだ。と言うことだ。優歌が居たからいまの俺がいるんだ。でも俺はあいつが好きだけど、おれはあいつを傷つけてしまうから。駄目だ。だって俺は父親の血を引いているんだから。
俺じゃ。
優歌~
中学校に入ってから、いつもは、翔の事は私がしてたのに、翔と委員会が同じだからといって、翔の事を見るように、なった。


前は、翔と女子とも話して欲しかったし、私以外の人の言うことも聞いて欲しいって思ってたのに。

今は、もっと翔が知りたいし、翔の事は私がしたいって思うの。

「どうしたの?話を日向さまが聞いて上げよう。」

と言うから、さっきの事話した。すると


「気づかないの?いざとなると、私以外の人と仲良くしないでって思うんでしょ?それって独占欲で、前にも言ったけど、分かりたい、話したい、知りたいは、何だった?」


「これは恋って言ってた。日向は」

すると日向がため息をついた、
「だから、今のあんたの言ってた事はそれに当てはまるでしょ?」

「本当だ、え、えっ!?じゃあ私翔が好きなの?えーーー」


うるさい。と耳を塞ぐ日向。きづいた瞬間顔が赤くなるのが分かった。私翔が好きなんだ。
翔~

ヤバいんだけど!優歌の話を聞いてしまった。聞いて良かったのか?いやぁ駄目だろ!でも、優歌が俺のことが好き?まじか?!でも、駄目だろ!お、俺はあの父親の血を引いているんだ。くそっ!何でだよ!優歌
ごめんな!
****





恋に気づいて1カ月。私はいたって、大丈夫ではないのだ。ドキドキうるさい。私の心臓。また、もっと翔が好きになってしまったもの。でも、告白しても、翔が迷惑かもしれない。

女として見てないと思う。
「日向ー。どうしよ。」

「あのね、告白は行動するって分かるよね。多分、あんたは心の準備がー、とか言うと思うけどね。準備はしてて無駄だから突っ張って行けば良い。」

こうして、日向に背中を押された。
「翔!来て!!」

と、無理やり連れていく私はドキドキしてる「何だよ。」

「私翔が好きなの。」

「俺も好きだ。でも俺は父親の血引いているんだ。お前を傷つけてしまうからきっと」

と、うつ向く。翔

「迷惑だよねごめん。じゃあ。」

泣くな。私。翔~好きだよ。

その時、翔が私の手を引っ張った。「きゃっー!」
「優歌。好きだ。思い出したんだ。昔お前が皆に言ったこと。親がしたことで翔は関係ない。って事。俺が変わればインだ。優歌。俺はお前に言わなきゃいけないんだけど。優歌。俺を助けてくれてありがとう。俺は、また、離れていったり、俺関係で人を傷つけたく無かったから。でも俺はお前は信じてる。寂しかったんだ。離れないで、優歌。俺の彼女になって下さい。」



と涙を流しながら言う翔が愛おしいと思った。

「大丈夫。寂しかったら私の所へ来て良いよ。離れないから大丈夫。」

すると翔が微笑む。私の顔も笑顔になった。大好きだよ。翔




end

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