思い返すと私にとっての初めての初雪は一昨年の小6の12月。


夜10時頃、私は2階の自分とお姉ちゃんの共同部屋でお姉ちゃんと二人でいた。


互いに必要な事以外は何も話さなくなっていて、毎日が凄く寂しかった。


それは今も同じだけど、でも初雪のお陰で前よりはずっと楽になれた…


ふと窓から外を見ると、キラキラとした白い何かがゆっくりと降りてくる。


これが


雪…


私は思わず上着を持って一人飛び出した。


お姉ちゃんは一体何が起こったのかといった様子。


震える天上をどれだけ眺めていただろう。


凍える町に追い打ちをかける無数の雪達。


それは暗夜の街灯に照らされて、まるで真っ白に光輝く華びらだった。



君達も…


愛されたり…


愛されなかったり…



嫌われたり…



その初めての雪達が私にとても深い感銘を与えてくれて…


【思い出】…



それは斯くも大切なもの…