話しを聞くと、どうやらその話は嘘でも冗談でもなく本当のようで、京華の兄が今年高校を卒業し先に一人で帰省したお陰で、京華もどうにか帰省の許しを貰えたらしい。


心配事もあり、世間の目もあるけど、色々と勉強になる事もあるだろうと京華の意思が尊重されたとか。


なんて子供の事を信用してる優しい親だ…


『でも何でそこまでして帰って来たかったの?』


「都会暮らしは慣れないし、あんまり仲のいい友達も出来なかったしさ。それに私はやっぱり地元とこの家が好きだから。いつ帰れるかなんて全然見込みないし、親なんか待ってたら中学生終わっちゃうよ」


私の為じゃなかったんだ…


だけど、それで良かった…


『そっか…それでもよく許して貰えたね』


「うん。私凄くわがままだし、それに瑞夏にも早く会いたかったしね」


?!!!!


凄く嬉しい…


やっぱり京華は京華で、いつまでも私の一番の自慢の友達だ!


今後私に京華以上の友達が出来るなんて考えられない。


でも私は…


私はあいつ等と出会ってからは京華の事全然考えてなかった…


こんな私の何処にそれだけの価値があるの?



ありがとう。京華…