いつ見ても大きくて重厚性のある立派な家だ。


庭も広くて家は洋風の煉瓦造の3階建て。


京華の家系って皆才能に満ち溢れてて金持ちばっかで本当羨ましい。


『お邪魔しまーす』


あまりに久々過ぎてちょっと緊張気味だ…


「ソファーに座って待ってて、ジュースとお菓子持ってくるから」


『うん』


私は誰もいない静かなリビングのソファーにそっと腰を下ろした。


懐かしいな…


京華も郷愁だろうけど、それは私も同じ。


そういえば昔私と京華と掛葉の三人でここでクリスマスパーティーしたなぁ。


本当にサンタがやって来そうなそんな凄い雰囲気だったのを覚えてる。


だってストーブじゃなくてサンタに似つかわしい暖炉だし。


私もこんな家に住みたかった…


「お待たせー!」


京華がオレンジジュースが入ったグラスをお盆に二つ乗せてリビング入ってきた。


『ありがと!』


京華はテーブルにお盆を置き、私の隣に座った。



そして私達は同時にストローをくわえ、また会話が始まる。