<京華がいてくれたら>
私達は中学を迎えた。
新しい環境。
“何だか…”
その頃になっても私はまだ一人だった。
そんな孤独な私が新しい環境を迎える事が出来て、
“嬉しいような…”
いつも家にはいるけれど、なのに互いに全く近付こうとしないのは何よりも遠い距離…
そんなんでこんな環境を迎えてしまって、
“悲しいような…”
掛葉までもが遠ざかり、完全に一人になってしまった私に、この環境で新しい友達を求めようとする心が芽生えた。
今まで本当に友達と呼べる人なんてたった一人しかいなくて、その唯一の友達はとうにいなくなってしまっているけど、
それでも、私が求めるものは友達ではなくて、
新しい友達。