掛葉が称されるに従い私の目色はどんどん変わっていった。
率直に言えばこの続け様な親の存在が一番忌まわしい。
私は掛葉の姉であり、姉として、私はその視点に添うよう今までずっと掛葉の面倒を見てきた。
姉だからこれは当然な事?
だから私は褒められないの?
違う!
私は掛葉と同じ日のほぼ同じ時間に産まれた。
ただほんの少し私が早く産まれてきただけの事。
だから私は姉ではなく双子の姉。
こんなの姉でもなんでもない!
私はこんな自分から改めて気付かされた。
やはり私は姉ではなかったんだと…
そんな事、物心ついた頃から重々わかっていた事なのに…
でも今更そんな事受け入れられなくて…