朝のホームルームは
ゴールデンウィーク明けだからと言ってダルけないように。
と先生からの注意があっただけだった。



「ねーアヤカ?誰かいい男いないの?紹介してよっ」


「ミユはそればっかじゃん。ねーゆずな。ミユの性格なんとかならない?」


「うーん。こいつの性格は直らないと思うよ。もう一種の病気みたいなもんだし」



「ゆずな病気扱いはヒドイでしょ。いいもーんだ。いい男ゲットして幸せになってやる」


あたしたちは
ホームルームから1時間目が始まるわずかな休み時間を有意義に過ごしていた。


「ねーゆずな?」



「ん?どうかしたの?」


「あのさあ~……」


この後
ミユが言った言葉のおかげでアイツと出会う事が出来た。


運命なんてキレイな言葉は似合わないけど、偶然なんかじゃない。


この日
普段賑わってる教室が人が少ないせいかやけに静かに感じた。