チャイムが朝のホームルームの時間を知らせる。
生徒達はチャイムが鳴ってもなかなか席に座ろうとしない。
あたしも勿論その一人。
だってあたし達の先生はチャイムが鳴って1分程経たないと教室にはやって来ない。
話の区切りがいいとこで会話を止めてあたし達3人は自分の席に座った。
他の人達もやっと自分の席に着き始めた頃予想通り1分遅れで教室の扉が開かれた。
「はい。朝の号令お願いします」
あたし達のクラスでは学級委員が号令をする事になっている。
ほとんどの人が適当に号令を済ませて席に着く。
「はい。では出席をとります。青山…」
と順番に名前が呼ばれ始めた。