「雪、好きなの?」

すると、突然横から声を掛けられました。アレンが声のした方を向くと、そこにはアレンと同じ年位の子供が立っていました。その子供は、腰まである長い銀色の髪に透き通るような真っ赤な瞳で、まるでこの世の人とは思えないような美しい容姿をしていました。綺麗なものが大好きなアレンは思わず目の前に立つ少年をジッと見つめてしまいました。

「君?」

「う、うん。綺麗なものが大好きなんだ」

再び声を掛けられ我に返ったアレンは慌てて返事をしました。

「それじゃあ僕と同じだね」

それを聞いた少年はにっこり笑いました。