「...んん、あれ？」

目が覚めるとハルがいた。
目が赤い。腫れてる。

「あ、ルナ起きた？」

「どうしたの！？ハル！！」

あたしはハルの顔を掴むと正面を向かせた。

「ちょ、まっ...ルナ、ルナこそ...」

弱気なハルだ...

「ハル...」

ぎゅうっとあたしから抱きつく。
そう言えばあたしから抱きつくのは初めてだった。

「何があったの！？大丈夫？」

「ルナが...」

「あたし！？」

「ルナが倒れたの...
俺が壁に追いやって頭強打させちゃったからで...
い、意識戻らなかったら...って」

「ハル...心配性なんだから」

クスッと笑うあたしを見てハルが額にキスをした。

「もう少し寝てて。」

「わかった」

あたしは眠りの世界に入って行った。

寝るまでハルがあたしの頭を撫でてくれてた。

夢かもしれないけど玉子焼き美味しかったよってハルが言ってくれた気がした。