「1人で~おべんとっ!」
お弁当を広げると卵焼きが目に入った。
上手く焼けた自信作だ。
ハル、卵焼き好きだもんな。
だから頑張って練習したんだ!
どう?って食べながら説明して聞くはずだった。
でも...
あたしは彼女だけど、わがままは言いたくない。
重い女~みたいに思われたくない。
ヤキモチ?なのかな...
帰り道とかは一緒だし...
少しくらい、ハルにも自由をあげなくちゃ。
「ルナ、誰と食べてたの」
「友達」
「名前は」
「名前は...」
どうしよう...
1人で食べてたなんて今更言えないし...
と、誰かに腕を引っ張られて振り返る。
「俺と食べてた」
な?と聞いてくる。
あたしはうん、と二回首を縦に振る。
「...男と食ってたの、あっそ。」
あ、ハルのヤキモチ...
でも嘘だよなんて言えなかった。
ハルだって女の子と食べてたじゃん。
「あ、あの...ありがとう。えーと...」
「夏木。」
「夏木君、ありがとう!」
「...あの、うん。俺...うん。」
「??」
「なんでもないよ。瑠奈ちゃん...だっけ?
よろしくね。」
「よろしくね~!」
分かれてあれ?おかしいな...男の人に腕引っ張られたのに平気だった...とか思ってみるけどそんなこと考えるより先にハルがあたしを睨む。
「なによ」
「浮気」
「は!?そ、そっちだって!」
「俺がルナ以外の女に興味ないの知ってて言うの?それ。」
「!?あ、あたしだってハル以外の男の人好きじゃないよ!」
「どうだかね。さっきだってデレデレしちゃってさ」
「...信じてくれてないんだ。」
「ちが...信じてるよ、信じてる。ルナごめん、俺...」
あたしはハルの腕を振り払って席に着く。
うつ伏せになって考える。
なんだ、ハルのバカ。
信じてないじゃないか。
どうだかねってなんだ。
イライラするよりも先に悲しくなった。
ふと誰かが頭を撫でる感覚。
顔を上げると夏木君がいた。
「あ、ごめん...俺」
「夏木君...喧嘩しちゃった...」
「え?」
「彼氏と喧嘩しちゃったぁ...」
泣き出すあたしを優しく撫でて落ち着かせてくれる。
夏木君いい人だ...
「勘違い、してるから言うけど」
「勘違い??」
「そ、俺は女の子」
「夏木ちゃんだったの!?」
「それは名字ね。」
「またもやビックリ!」
「夏木瑠依...るいって呼んでよ」
ニッコリ笑う夏木く...るいちゃん。
男らしさが一層引き立つ...
「るいちゃんカッコいい!」
「え、ちゃん付?
俺もルナって呼ぶからちゃん付は無しにしようよ」
「そ、そっか...そうだね!うん!」
「なんかさ...ルナってひよこみたい」
「人間です~」
「ごめんごめん」
「あたしたち名前、似てるね」
「そうだね。」
クスッとるいが笑うからあたしは頭にハテナを浮かべてるいの整った顔を見る。
「ルナって可愛いね。
そりゃあ稻葉君も心配だね」
「なぬぅ!?は、初めて言われた~」
「ルナは鈍感そうだ!
稻葉君はルナの鈍感さを人一倍知ってるのかな?
だから嫉妬しやすいんだよ、きっと」
「あたし、鈍感じゃないよー!」
るいははいはいと笑いながら手をひらりとふって席に戻って行った。
お弁当を広げると卵焼きが目に入った。
上手く焼けた自信作だ。
ハル、卵焼き好きだもんな。
だから頑張って練習したんだ!
どう?って食べながら説明して聞くはずだった。
でも...
あたしは彼女だけど、わがままは言いたくない。
重い女~みたいに思われたくない。
ヤキモチ?なのかな...
帰り道とかは一緒だし...
少しくらい、ハルにも自由をあげなくちゃ。
「ルナ、誰と食べてたの」
「友達」
「名前は」
「名前は...」
どうしよう...
1人で食べてたなんて今更言えないし...
と、誰かに腕を引っ張られて振り返る。
「俺と食べてた」
な?と聞いてくる。
あたしはうん、と二回首を縦に振る。
「...男と食ってたの、あっそ。」
あ、ハルのヤキモチ...
でも嘘だよなんて言えなかった。
ハルだって女の子と食べてたじゃん。
「あ、あの...ありがとう。えーと...」
「夏木。」
「夏木君、ありがとう!」
「...あの、うん。俺...うん。」
「??」
「なんでもないよ。瑠奈ちゃん...だっけ?
よろしくね。」
「よろしくね~!」
分かれてあれ?おかしいな...男の人に腕引っ張られたのに平気だった...とか思ってみるけどそんなこと考えるより先にハルがあたしを睨む。
「なによ」
「浮気」
「は!?そ、そっちだって!」
「俺がルナ以外の女に興味ないの知ってて言うの?それ。」
「!?あ、あたしだってハル以外の男の人好きじゃないよ!」
「どうだかね。さっきだってデレデレしちゃってさ」
「...信じてくれてないんだ。」
「ちが...信じてるよ、信じてる。ルナごめん、俺...」
あたしはハルの腕を振り払って席に着く。
うつ伏せになって考える。
なんだ、ハルのバカ。
信じてないじゃないか。
どうだかねってなんだ。
イライラするよりも先に悲しくなった。
ふと誰かが頭を撫でる感覚。
顔を上げると夏木君がいた。
「あ、ごめん...俺」
「夏木君...喧嘩しちゃった...」
「え?」
「彼氏と喧嘩しちゃったぁ...」
泣き出すあたしを優しく撫でて落ち着かせてくれる。
夏木君いい人だ...
「勘違い、してるから言うけど」
「勘違い??」
「そ、俺は女の子」
「夏木ちゃんだったの!?」
「それは名字ね。」
「またもやビックリ!」
「夏木瑠依...るいって呼んでよ」
ニッコリ笑う夏木く...るいちゃん。
男らしさが一層引き立つ...
「るいちゃんカッコいい!」
「え、ちゃん付?
俺もルナって呼ぶからちゃん付は無しにしようよ」
「そ、そっか...そうだね!うん!」
「なんかさ...ルナってひよこみたい」
「人間です~」
「ごめんごめん」
「あたしたち名前、似てるね」
「そうだね。」
クスッとるいが笑うからあたしは頭にハテナを浮かべてるいの整った顔を見る。
「ルナって可愛いね。
そりゃあ稻葉君も心配だね」
「なぬぅ!?は、初めて言われた~」
「ルナは鈍感そうだ!
稻葉君はルナの鈍感さを人一倍知ってるのかな?
だから嫉妬しやすいんだよ、きっと」
「あたし、鈍感じゃないよー!」
るいははいはいと笑いながら手をひらりとふって席に戻って行った。