初日はドキドキしながら正樹さんの授業を聞いていた。


正樹さんの説明は学校の先生より上手で、こんな私でも難問題がスラッと解けてしまったほどだった。




何回か授業をしていき、大分正樹さんと話しができるようになっていた。




そんなある日。


その日は学校が終わるのが遅く、正樹さんが教えにきてきれる時間をとっくに過ぎていた。


急いで家に帰ってみるとドアには鍵がかかってあり、仕方なく窓から入った私は靴を玄関に戻す。


その時、何故か正樹さんの靴が置いてあった。


少し不思議に思ったのだが、気にせずに自分の部屋へと向かう。



今思えば行かない方が良かったと思う。


私の部屋は階段を登って右の突き当たりにあって、妃露姉の部屋は階段を登ってすぐ前の部屋だ。



階段を登り終わってふと前を見た。


珍しく妃露ちゃんの部屋のドアが開いていると思ったら、中にいるのは妃露ちゃんと正樹さん。




2人はキスをしてた。