「うわぁ!!!!!!」


今まで1人でいたのに…。
いつからいたんだ?



急いで飛び上がって目を必死にこする。
正直、
知らない人に…しかも男なんかに自分の泣き顔は見られたくない。



「なんで今人いんの?!
 授業中デしょ!!!!!」



泣いているせいか、声が裏返った……。

最悪。

笑っていんじゃん…。



この空気の中にいたくなくて、屋上から出ようとする。

この場じゃなくても1人でいられる場所はいっぱいある!


1人で馬鹿笑いしている男の横を通り過ぎてドアに手をかける。




「ねぇ、まさか失恋したの???」