『ぐ‥‥ぐぅ‥‥』

ちっくしょぉぉ!!

ファ、ファスナーが絡まってっ!!

こーゆうの直すの苦手なんだよなぁ‥‥‥。



『大丈夫?』
『そ、颯太っ!』

テキパキと直していく颯太。

格好いい‥‥‥。


『ありがと』
『うん。あとちょっとなんだろ、頑張れよ。』
『うん‥‥。』


やっぱ颯太は優しいなぁ。

もっと好きになっちゃうよ。


『LaLaさん、撮影です!』

『あ、はい!!』


ロングスカートだから走りずらいっ!!


ツンっ


『ぎぇっ!?』

スカートに引っかかって転びそうになる。
やばいっ!


『ふぇ!?』
急にふわっと持ち上げられる。
足が宙に浮く感覚。

『ったく、危ないなぁ。』
ドキッ


また、好きっていう気持ちが増えた‥‥。
なんか、私いつも助けてもらってるなぁ。


情けない‥‥。


はぁ。
とため息をつく私を見て颯太は
私の口に何かを入れた。
『んぐぅ』


『元気がない時は、この俺が大好きなりんごアメをなめる!美味しいだろ?』


キュンッ


顔が赤くなるのが自分でも分かる。



あぁ。もう、好きが止まらないよ‥‥。