優「痛い!痛い!痛い!ごめんなさいっ!いてててっ!」
「まだ全然力入れてねーよww」

今日もあいつはいじめられてる。
あたしはあいつのクラスメートの向日 葵。
休み時間は毎回こんな感じ。

あたしは弱い者いじめがすごく好きじゃない。
でもみんなあいつをいいと思っていない。
嫌いって訳じゃない。
でもいじめ..というより、いじめっこからすると
軽いいじり、をするには最適な人材って感じなのかな?

どっちにしろあたしにはいい風には見えない。
だからといって、あいつを助ける訳にはいかない。
助けたら...みんなに変な噂を流されるかもしれない。
でもあたしは助けたい。
あいつは本気で嫌がっていないようだから助けたらただのおせっかいかもしれないけど。

でも...とあたしは悩んでいた。
そしたら、この前のいじりを思い出した。

同じクラスメイトの男子に思いっきりかかと落しをくらっていたのだ。
あのときのあいつの顔といったら..
思い出すだけでも痛い。