授業は結局集中できないまま終わってしまった...。
全部...あいつのせいだ...。

そう思いながら、ムスーっとしていると...
「葵!」

友達...まあいわゆるいつめんの子達が話しかけてきた。
宮野も男子達に話しかけられていた。

「なんであいつなんかを助けたの?!」

やっぱりそれか...だいたい予想はついていた。
自分「だってかわいそうじゃん...痛そうだしさ...」
「でも、無駄に痛い痛いって言ってるだけだってww!」
自分「でもいじめられてるのは事実じゃん?」
「だから、あれはいじめじゃないって言ってんじゃんww」
「そうそう!軽いいじりだってばww」
自分「でもでも、やられてる人がいじめだと思ったらいじめになるらしいよ?」

「なんでそんな必死なのw?まさかあいつのこと、好きなのw?」

自分でも必死すぎて、必死だという事に気づかなかった。
あたしは必死にあいつのことを守るような発言をしてしまった。
これはまずい。
自分「別に、好きって訳じゃないよ?ただかわいそうだと思っただけ!」
「ほんと〜?ww」
自分「ほんとだよぉ〜www」
わざとへらへらしてみせた。
これも宮野のためだ。

...ん?宮野のため...?
何考えてんだ?あたしh「わあああああ!!ちがぁぁあう!」



え...?

その瞬間にみんなの目が一斉に宮野の方へいく。
何が違うんだろ?

でもこのままだと確実にみんなにいじられてしまう...
助けなければ!...と思ったが、今助けたらますます大変なことになってしまう。
ここは...どうすればいいの?
どうすれば?
助ける?助けない?

あたし!!!



あたしはようやく決めた。
私の決断は...