それから残りのピーマンの肉詰めも、全部食べてしまった。

「本当にいい嫁さんもらったって感じだな」

お皿を洗っているあたしの後ろで、上野さんが言った。

後片づけを手伝うって言う訳でもないのに、夕飯を食べ終えると上野さんは何故かあたしのそばにいたがった。

「いい嫁さんをもらったって、あたしは普段通りにご飯を作っているだけです」

「それがいい嫁さんだって言うんだよ」

「きゃっ」

上野さんはあたしの腰に両手を回してきた。

「ちょっ、ちょっと…」

「んー、聞こえないなあ」

上野さんはあたしの肩に自分のあごを乗せた。