「今日仕入れたばかりのお酒、まだ飲んでいないでしょ?

まずはそれを飲んでから落ち着こう、ね?」

星ボンさんがさくらさんに言い聞かせるように言った。

さくらさんは仕方ないと言うように息を吐いた。

「じゃあ、また明日くるわ。

今日はノゾミちゃんを紹介するためにきたようなものだから。

じゃ」

安部さんは2人に向かって手をあげると、
「帰るぞ」
と、上野さんに言った。

えっ、どうしたの?

と言うか、何か因果関係でもあるの?

あたしは彼らと一緒に『星野酒店』を後にした。