「さわるどころか、触れたら跡がつきそうだな…」

呟くように言った上野さんの唇が頬からあごへと降りて行く。

「ちょっ、な…」

ただ単に酔っぱらっているだけなんだよね?

酔っぱらって、ふざけているだけなんだよね?

どうすればいいのかよくわからなくて、頭が回らない。

「ッ、きゃっ…」

腰に上野さんの手が回ったと思ったら、
「んっ…」

あたしの胸に上野さんの顔が埋まっていた。

今度は何!?

「柔らかい…」

呟いた後、上野さんはギューッとあたしを抱きしめた。

ますます上野さんの顔があたしの胸に埋まって…ううっ、苦しい。