2時間…いや、3時間。

とにかく何時間経ったのかはよくわからないけど、安部さんはスーッと寝息を立てて寝ていた。

チューハイ5杯…くらいだけど、安部さんってお酒が弱いんだな。

上野さんは…と言うと、9本目のチューハイを開けているところだった。

「あの…」

声をかけたあたしに、
「んー?」

上野さんはほろ酔い状態で答えた。

「…明日、お仕事ですよね?」

質問をしたあたしに、
「仕事だよ」

上野さんは答えると、チューハイをグラスに注いだ。

まだ飲むのね…。

ちなみにあたしは1本目のチューハイがグラスに半分残っているところである。