店の中に入ると、
「あっ、いけない!」

あたしは思い出した。

「どうしたの?」

そう聞いてきた上野さんに、
「カサノバにご飯あげるの忘れてた!」

あたしは言った。

「んー、じゃあ早くあげに行っておいで」

そう言った安部さんに、
「はーい」

あたしは返事をすると、奥の方へと入って行った。

2階にあがった後、台所の方へと向かった。

土鍋に残っているご飯を全部皿に乗せると、それにかつお節をかけて混ぜた。

「よし、ねこまんま完成」

完成したねこまんまを持って、1階へと下りた。

裏口のドアを開けると、
「カサノバー、ご飯ここに置いておくからねー」
と、声をかけた後ねこまんまを乗せた皿を地面に置いた。