唇が離れると、
「あの…もう、ご飯作りに行ってもいいですか?

お腹空きましたでしょう?」

あたしは2人に言った。

心配してくれるのはありがたいと言えばありがたいけど、この心配のかけ方って…過保護じゃないのかしら?

「えーっ、もう少しだけいいじゃん」

上野さんが言った。

「そう、もう少しだけ。

ご飯なんていつでも食べれるんだし、もう少しノゾミちゃんのそばにいさせて」

安部さんが後ろから抱きしめてきた。

「もう…」

ご飯なんていつでも食べれるんだし…って、あたしだっていつでもここにいるんですけど。