「だからと言って、あたしの許可なく勝手に写真を撮っていいと思っているんですか?」

あたしはカメラのレンズから逃げた。

歩いている足のスピードを速める。

「撮りたいから撮っているに決まってるじゃないのぉ♪」

…ダメだ、全然話が通じていない。

もはや走っていると言うくらいのスピードで、あたしはまた足のスピードをあげた。

「ちょっとぉ、逃げないでよぉ」

生形さんの声を無視すると、あたしはスーパーマーケットへ駆けこんだ。

今日は彼女のおかげで、3分早くスーパーマーケットについたわ。