って、我ながら色気がない悲鳴だな…。

そんなことを思うのは後回しにするとして、
「何してるんですか？」

あたしはドアのすき間から見ている上野さんと安部さんに声をかけた。

ドアが開いて、
「星ボンと一緒だったんだなって思ってさ」

上野さんが出てきた。

「帰りが遅いからどうしたんだろうと思ったら、ノゾミちゃんと星ボンが目の前にいたから驚いたんだよね。

しかも仲よさそうに話をしてたし」

安部さんも続けて出てきた。

「えーっと、星ボンさんに会ったのは偶然で…」

事情を説明しようとしたあたしに、
「中に入って、俺らに愛されながら聞いてあげるけど？」

上野さんがニヤリと笑った。

わーっ、安部さんもそうだけど、上野さんもドＳの気があるみたいだ…。