チビチビとホットミルクを飲んでいる安部さんを見ながら、あたしは上野さんの隣で横になった。

「――んーっ…」

あたしが横になったのを待っていたと言うように、上野さんが抱きしめてきた。

えっ、また!?

安部さんに助けを求めようと思ったけど、ホットミルクを飲んでいる最中である。

…まあ、いいか。

上野さんはあたしを抱きしめている以外、何にもしてきていないし。

安部さんもギャーギャー騒ぎ過ぎて疲れているだろうし。

そう思いながら、あたしは目を閉じた。

「ノゾミちゃん?」

安部さんがあたしの名前を呼んだけど、寝たフリをした。

「ったく…」

呟いた後、安部さんがあたしの横にきたのがわかった。