小さな部屋に鳴り響く目覚ましの音。ゆっくりと布団から出て、カーテンを開ける。
さっと差し込む光は朝の訪れを知らせてくれて、雲ひとつない青空は一日が始まることを教えてくれる。

朝は、好きだ。




水色のワンピースを着て、顔を洗って、髪をとかす。
台所に行って、フライパンとサラダ油を出して、卵を落とす。ついでにハムも。
菜箸をちょっと動かして、すぐに火を止める。残り物のサラダをのせた小皿に盛り付ければ終わり。
パンをトーストして、野菜ジュースを注いで。箸も忘れずに。


私の爽やかな朝のひととき。
大切な時間。


だって、





思い出を思い出のままにしておけるのは、このときくらいだから。