『あ、あの!』

「ん?」



『なんか、ごめんなさい…』



「いいのいいの!気にしないで!しんどそうにしてる人を助けるのは当然でしょ?」








な、な、なんて女神のような人なんだろう




もう、女神様って呼びたいくらい
神々しい光がまとっている




「はいこれ、お願いね」


「はい。113円です」




私は五百円を店員さんに渡す。

店員さんは私を見てにっこり微笑んだ







「ごめんね?こいつが迷惑したでしょ。ほ、、ありがた迷惑ってやつ」





『そんなことないですよ…!』


「てゆーか店長こっちゃんはー?」



「あー、」





店員さんは頭をかきながら店の奥へと入っていった


『あの、友達さんですか?』


「さっきのは私の彼氏!」







へー。彼氏かー。

ん?彼氏?彼氏?ってあの?
お付き合いしてる彼氏?



さっきの店員さんを思い出してみる
大学生くらいの
年も普通に大学生くらいで
顔も普通に大学生くらい

なんか、普通。って感じの人だったような…





女神様ならもっと上を狙えたんじゃないかな…。




「以外でしょ?」



ニコッと笑う女神様。

「私がね、ベタ惚れなの。」


『…ますます意外です』