「俺も、泣いた。葉月はそっと抱きしめてくれて。俺の全部受け入れてくれた。気持ちに答えたかったし、俺も葉月の事を初めて女性と意識しはじめた」
『………いい話だね』
「まだ終わらねーぞ。泣くなよ」
りっくんが自分をこんなに想ってくれた嬉しさ?
………違う。
葉月ちゃんの優しさに涙がでたんだ。
『うるさい。続けて。』
「そっから2年間付き合った。手も繋いだ。ハグもした。キスもした。葉月が好きだった。でも1秒たりとも俺の頭にお前は消えなかった」
「今日は終止符を打つために来た。…まさか泊まりになるとは思わなかったけど」
「お前が小市が好きってのも知ってたし小市がお前の事好きってことも聞いてた」
「だけど…………俺」
『ん?』
『え、ちょっと待って?』
りっくんは「え?」と呟いた
『タカが…私を好き思ってる??』
「………嘘だろ」
『誰が言ってたの!本当に?!え!本当!ええええ?!』
「本人に聞いたんだよ……。俺の気持ちも伝えてな」
う、嘘でしょ?!?!?!
ありえない?!?!
え、夢?!?!
ええええええええええええ?!