「優。」


『ありがとう。でもいいよ』






いや、私も怖いよ?
なんたって襲われましたしね


だけど、なんとなく
2人でしなきゃいけない事なんだと思う




『今日は、2人で話すから帰って。時間も時間だし』








タカは一瞬私の言葉に顔にしわを寄せたけど、ちゃんと納得してくれた








「優のお母さんには俺が謝っとくわ。それじゃ」

『……ありがとう』





そしてタカは私に「頑張れ」でも言うように
拳を頬にぶつけてきた








ガタッ!!!


りっくんが勢いよく立って椅子が倒れた







『りっくん…?』








「な、なんでだよ‼︎‼︎なんでなんもしねーんだよ‼︎‼︎俺、お前の気持ち知ってんだぞ?!また俺がこいつ襲っても、いいのかよ…!」










タカははぁ…とため息をついて、呆れた顔になった







「あなたはそんな無意味なことする人じゃないってこと分かりましたから」







タカの勝ち、だね。

流石私の好きな人…とでも言っておこう
















『じゃ、りっくん。教えてもらってもいい?』