下から聞こえるお母さんの声と同時にドアが開いた







「………電話、つけっぱなしにしたのは俺に何を求めてたんだよ」








「さぁね。小市くん♪」









扉の前にはタカ、がいた。


こんな状況なのに私の頭はやけに冷静にってゆうか真っ白になって










〝最低〟





この一文字がぱんっと頭の中からでてきた







『最低、最低最低最低!!!!!』







とりあえず離れなきゃ!



私は押し倒されたまま、りっくんの首筋にかぶりついた。






「痛っ」




私はりっくんの体から離れてベットにあった枕をおもいっきり投げつけた









「ちょっとちょっと!誰あなた!警察呼ぶわよ!!!!優!!!!なにもされてない?!?!」






あー……

やってしまった。

お母さんはこんなごっちゃごちゃになった部屋をみて目をまるくしていた





『ち、違うの、お母さん…』






「なにからなにまで違うのかしら…最初から、最後まで教えてもらうわよ。そこのあんたもね!!!!」





タカを指差すお母さん
タカは驚きながらも私を見てにやにやしておもしろがっていた






「りくくんもごめんね?あら!血が出てるじゃない!誰にやられたの?待っててね絆創膏持ってくるから」