口に広がるのは甘くてふわっふわっの卵とほんのり香るケチャップライス
私の大好きなお母さんのオムライス
なんで、こんなに美味しく作れるのかわたしでも不思議。
何回か挑戦したんだけど、普通の味にしかならない。
「………幸せそうな顔して食うな。」
『え?』
ふと気づくとりっくんは微笑んでいた
けど、太陽みたいな笑顔ではなく
どこか切ない微笑み
『………?』
「さ!俺も食べようかな!!」
そう言うりっくんはいつものりっくんだった
いや、私が勘違いしてただけなのかもしれないけど…
「うっめー!」
「やっぱり?お母さん腕ふるっちゃったわよ!」
「あざっす!」
「ふふふ。いえいえ。」
PLLLLLLLLLLL
『お母さん電話だよ』
「あら、はいはーい♪」
料理を褒められたお母さんは気分が良くなったらしい