「へぇー。あんたやるね。まずその晶さん?落とすのが凄いよ」
晴はレモンティーをストローで飲みながら目をぱちくりする
『やめてよ。ほんと、ファーストキスはタカって決めてたのに…』
晶さん。
思い出したくない人だ、けど
ある意味忘れられない人
「そーですか。てゆーか付き合えばあれ出たらいいのにね」
晴が指差す先はキラキラしたポスター
『カップルコンテスト…?』
「そーそー。毎年恒例だけど…まさかあんた知らないの??」
カップルコンテスト…。
あんまり知らないなぁ
でも名前的にだいたい想像はできる
「もー。本当あんた小市くん以外興味ないのね」
違う…って言いたいけど否定できない
「カップルコンテストはね、男女カップルペアになって当日エントリーするの。それで、女、男、それぞれお題をだされてそれをクリアして高得点のカップルは一年間学食無料ー!!!!」
学食無料か!それはいいね!
ここの学食やけに高いし!